ダウ理論の考え方をFXで使用するための分かりやすい解説
ダウ理論の基本法則
平均はすべての事象を織り込む
ファンダメンタルズ分析の対象となるような雇用統計や失業率、金利政策といった経済指標、企業業績や災害、テロといった突発的なニュースも、すべて価格に織り込まれているということです。
要するに、チャートはこれらのニュースを受けた投資家の心理状況は全てチャートにローソク足として表示されているということです。
トレンドには3種類ある
ダウ理論では、価格変動が1年~数年間継続する「主要トレンド」、3週~3カ月間継続する「二次トレンド」、3週間未満の「小トレンド」の3つに分類しており、これらのトレンドは相互に関連しているとしています。
ほぼ、マルチタイムフレーム分析の考え方ですね。
主要トレンドは3段階ある
前述のうち「主要トレンド」を、さらに「先行期」「追随期」「利確期」の3段階に分けています。「先行期」は少数の投資家が底値で買ったり、天井から売ったりするトレンド。
「追随期」は上昇、または下落を見た他の投資家が、買いや売りを入れ始めて上昇局面となるトレンド。
さらに「利確期」は、先行期に仕込んでいた投資家が利食いを始めるトレンドとなります。
ちなみに、見方によっては先行期=利確期となります。
平均は相互に確認されなければならない
頼できる複数の平均的な指標で、相互に同じトレンドが確認できなければ、明らかなトレンドを捉えることができないという考え方です。
株式市場を参照しているのでFXにおいてはスルーしてもいいです。
トレンドは出来高でも確認されなければならない
これも株式トレードを目安にしてるので、FXであまりなじみはありませんが、市場全体の出来高でトレンドの有無を確認しようというものになります。
トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
ダウ理論の中で、最も重要な理論で、基本とも言えるような理論です。明確なトレンドが発生したら、トレンド転換のサインが出るまでは、トレンドフォローの取引ができるという根拠になっています。
高値と安値の価格更新が続く限りは上昇トレンド継続と言った具合ですね。
ダウ理論は株式トレードをメインにした理論ですがFXでも十分通用する、と言うより強力な基本武器になる考え方なので、ぜひ覚えてトレードに臨んでください。
それではこの辺でブログを締めたいと思います。
ここまで閲覧ありがとうございました。